2005.09.28 : 平成17年_第3回定例会(第14号) 本文
「中高生の災害ボランティア」

早坂委員 

 水害は、被災後の後片づけが大変です。ボランティアの若い力をかりたいというのが、今回の被災現場での声でした。
 今回のような災害救助法が適用されるほどの規模の災害であれば、例えば校長先生の判断で一日休校にして、中学校や高校の全校生徒が一斉に現場に飛び出して、後片づけや避難所運営などのボランティア活動に参加できたら、地域のためにも、また、その生徒さん自身のためにもよかっただろうと思います。
 そこで、今後はそのような活動を一層拡大し、具体的に社会のお役に立つことを教育の現場でも考えていくべきだと思いますが、ご見解を伺います。

◯教育長(中村正彦君) 

 災害時におきます中高生のボランティア活動についてでございますが、児童生徒が災害時に被災地の支援活動に参加することは、他人への思いやり、社会に奉仕する態度、これを培う上で極めて教育効果が高いものというふうに考えております。
 現在、一部の中学校や高等学校では、生徒会活動や部活動などにおきまして、生徒がボランティアとして災害復旧活動などを行っております。
 都教育委員会は、今年度改訂いたします学校防災マニュアルに、地域との日常的な連携のあり方、災害時における具体的な対応など、指導上の留意点を新たに示しまして、中高生が教育活動の一環として、これまで以上に災害復旧活動に参加できるよう取り組んでまいります。