2012.10.05 : 平成24年防災対策特別委員会
「地域密着型集会」

早坂委員 

 次に、第三の住民の意識啓発に関して、東京都は地域密着型集会を開催しているとのことでありますが、その実績と今後の取り組みについて伺います。

◯飯尾都市整備局長

 都は、昨年度から今年度上半期にかけまして、九つの地区で、お互いの顔が見える規模の地域密着型集会を開催し、延べ二百四十二人が参加いたしました。
 これらの集会では、木密地域のまちづくりの重要性、緊急性を伝えるとともに、お招きした神戸市の消防士だった方からは、阪神・淡路大震災の際、救助された人の九五%が地域住民に助けられたことや、戦災復興により道路や公園が整備された区域では、大規模な延焼を免れたことなどの話をしていただきました。
 また、地域住民の方からは、不燃化に当たっての課題や意見など生の声を聞いてまいりました。
 都は、今後も、不燃化特区の拡大を目指しまして、引き続き地域密着型集会を精力的に開催してまいります。

早坂委員

 九つの集会で、平均すれば一回二十六人、全体でも二百四十二人とは少ない気もいたしますが、肝心なのは、参加者の心にどれだけ木密解消への意識を植えつけられたかどうかだと私は思います。そう考えれば、ひざ詰めでじっくり話をするというのは有効な手段かもしれません。そういう強い意欲を持って、今後も活動をしていただきたいと存じます。
 ところで、火災に対する防災まちづくりや初期消火、避難といったことを考える前に、そもそも必要なのは、個々の家から火災を出さないことであります。阪神・淡路大震災で頻発したといわれる通電火災を起こさないために、避難の前にブレーカーを切るといった意識啓発、あるいは、大きな揺れを感じたら電気を遮断する器具の普及など、さまざまな取り組みを図られるよう、東京消防庁を初めとする関係ご当局にお願いをいたします。