2006.03.20 : 平成18年厚生委員会 本文
「福祉タクシー」

早坂委員 

 車いすの使用者や高齢者が外出する際に利用する交通手段として、ドア・ツー・ドアで個別のニーズに対応でき、また車いすのままで乗ることができるリフトつきやスロープつきの福祉タクシーがあります。都内の福祉タクシー事業者数と車両数についてお伺いいたします。

◯朝比奈生活福祉部長 

 平成十七年末で福祉タクシー事業者は約三百四十、福祉タクシー車両数はおおむね八百五十両でございます。近年、相当数の事業者が新たに許可をされており、ここ一年余りで車両数が一・二倍となっております。

早坂委員 

 福祉タクシー車両の総数はふえていますが、一事業者が所有している車両数は限られています。このため、予約がとれるまでに何社にも電話をしなくてはならないなど、利便性には課題があります。配車調整ができなければ希望日に外出することをあきらめることにもなります。一カ所に電話をすれば済むような仕組みづくりが必要だと考えます。
 平成十八年度の新規事業として、福祉タクシーコレクトセンター整備事業が予算化されていますが、事業の内容とその効果についてお伺いいたします。

◯朝比奈生活福祉部長 

 本事業は、福祉タクシーを所有している各タクシー事業者の空車情報と利用者ニーズをマッチングさせる総合配車センターの設立を支援するものでございます。福祉タクシー事業者で組織しております公益法人に対しまして、補助率二分の一で一千五百万円を限度として、システム開発費や備品購入費などの立ち上げ経費に補助を行うものでございます。総合配車センターでは、予約日に家庭配車を行う予約配車と、付近を走行している加入車両を配車する即時配車を行う予定でございます。
 利用者ニーズに一元的に対応することにより福祉タクシーの利便性が向上し、移動に制約のある方々の日常生活や社会参加のための外出が容易になるものと考えております。

早坂委員 

 ありがとうございました。利用者の立場に立った仕組みづくりの推進をお願いいたします。