2008.02.15 : 平成20年文教委員会
「都立文化施設の指定管理者」

早坂委員

  次に、都立文化施設の指定管理者の指定について伺います。
 江戸東京博物館や東京文化会館などの都立文化施設については、平成十八年度から指定管理者制度を導入し、平成十八年度から二十年度までの三年間は、東京都歴史文化財団を特命により指定管理者に指定しています。そして、江戸東京博物館外三施設について、平成二十一年度からの指定管理者を公募により選定し、昨年の第三回定例会で決定を行いました。
 今回は、公募による選定を行わなかった東京都美術館、東京芸術劇場について、現在の指定管理者である東京都歴史文化財団を引き続き指定するという議案が今定例会に提出されています。
 そこで、幾つかお伺いをいたします。東京都美術館、東京芸術劇場について、現在の指定管理者である東京都歴史文化財団を引き続き指定するということですが、この理由について伺います。

◯桃原参事

 東京都美術館及び東京芸術劇場につきましては、施設設備の劣化が進んでおりまして、ここ数年のうちに大規模な改修を予定しております。改修の計画をつくります際に、運営のあり方との整合性を図るなど、検討、準備を円滑に行う必要がございますことから、現在の指定管理者でございます東京都歴史文化財団を引き続き指定することといたしたものでございます。

早坂委員

 昨年行われた公募による指定管理者の選定は適正に行われたと承知をしておりますが、今回の指定管理者候補者はどのような手続により決定したのか伺います。

◯桃原参事

 まず、野田氏を芸術監督としてお迎えすることといたしました理由でございますけれども、ご指摘のように、野田氏は日本を代表する舞台芸術家であり、また、国際的な舞台創造に取り組んできた先進的な実績がございます。これらのことが、東京芸術劇場のさらなるステータス向上に資することが期待できることによるものでございます。
 具体的には、東京芸術劇場がこれまでに取り組みを進めてまいりました実施事業につきまして、国際共同制作を含めて、今後、先進的な取り組みを進めていただく予定としております。そのことによりまして、東京芸術劇場を舞台芸術の創造発信の拠点としていくことを目指しているものでございます。
 今後とも、東京都歴史文化財団につきまして、これまでの都立文化施設の運営における実績や経験を最大限生かしてもらうことはもとより、さらに魅力ある文化施設の運営を行うよう、都としても指導をしてまいります。

早坂委員

 東京都歴史文化財団には、これまで都立文化施設を運営してきた経験を生かし、東京の顔となる魅力ある文化施設の運営を行っていただきたいと思います。
 以上です。