2008.11.13 : 平成20年文教委員会
「在住外国人支援」

早坂委員

 在住外国人支援について伺います。
 私の地元杉並区の久我山に東京都が運営するアジア諸都市からの留学生のための施設、太田記念館があります。昨年北京に行った際、かつて留学生として太田記念館に入館していた方とたまたまお会いする機会がありました。その方は北京で活躍をされている方であり、太田記念館は勉学するのに大変よい環境で友好的であったとおっしゃっていました。
 この太田記念館は、かつて太田宇之助さんが寄贈した土地に東京都が平成二年に宿舎を建築したものです。平成元年からおよそ二十年間で、外国人登録者数は二倍にふえており、在住外国人に対する支援の重要性が高まっています。
 太田記念館のように、東京都が行う在住外国人施策が、一方で、その外国人が母国に戻った後活躍する人材を育成し、他方で、海外に対する我が国のアピールにもつながっています。
 そこで、最近の在住外国人支援の取り組みについて伺います。

〇平林都民生活部長

 東京都における外国人登録者数は、平成二十年五月現在では百八十もの国、地域に及び四十万人を超えております。
 在住外国人に対しては、ご紹介いただいた留学生宿舎である太田記念館の運営のほか、平成二十年度から民間団体の在住外国人支援事業への助成を新たに実施しております。
 また、地震などの災害が多発している中、有識者と在住外国人の代表から成る地域国際化推進検討委員会におきまして、在住外国人のための効果的な防災対策について検討するとともに、来年一月には、外国人のための防災訓練の実施を予定するなど防災対策の強化に努めているところでございます。
 今後とも、委員ご指摘の意義も踏まえまして、在住外国人支援の一層の充実を図ってまいります。