2012.10.05 : 平成24年防災対策特別委員会
「墨田区白鬚東防災拠点に対する要望」

早坂委員 

 もう一つ、墨田区にある施設について伺います。
 墨田区は、木造住宅密集地域が大規模に広がり、延焼危険度が非常に高い地域です。東京都は、昭和四十年代に地域開発構想をまとめ、長い時間をかけて白鬚東地区に大規模な防災団地をつくりました。防災公園や三千立方メートルに及ぶ貯水槽などを設けた立派な施設です。
 この白鬚東地区は、東京都が整備した防災都市づくりの代表例でありましたが、時代の変遷とともに、この施設の位置づけは地域防災計画からなくなりました。また、施設の老朽化に伴い、貯水槽などの維持更新が大きな課題となっています。
 本年八月、我が党の桜井浩之議員を初めとする墨田区選出の東京都議会議員、さらには墨田区長、墨田区議会議長、地元住民の皆さんなど、オール墨田のメンバーで、この白鬚防災団地を改めて地域防災計画にしっかりと位置づける旨の要望が東京都に対してなされました。貯水槽など防災設備の維持更新、都立公園の設備の充実、災害時の行動マニュアルの作成などがその内容です。
 これに対して、東京都からは、この要望を墨田区の総意と受けとめ、検討を進める旨の表明がなされました。
 そこで、東京都は、墨田区の総意としてのこの白鬚東防災拠点に対する要望をどのように受けとめ、今後対応していくのか伺います。

◯笠井総務局長

 白鬚東地区は地域住民の避難場所として指定され、備蓄倉庫や貯水槽などを備えた防災上の拠点として高い防災機能を有しております。首都直下地震等の発災時には、こうした機能を最大限に活用していくことが重要であると認識をしております。
 このため、今回の地域防災計画の修正素案では、本地区を地域の防災上の拠点として位置づけた上で、既存の施設等の活用を基本方針として明確に示し、発災時に給水拠点として活用できる貯水槽などについて適切に維持管理、更新を行い、機能の確保を図ることとしております。
 お話のご要望につきましては、地元区や住民の意向を踏まえながら、災害時行動マニュアルの作成を含め、本地区の防災機能が最大限に発揮されるよう取り組んでまいります。